お待たせしました。パシフィックに通う“学生さん”にフォーカスしたインタビュー企画。最終回のお相手は、先日見事英検準1級に合格した高校2年のキョウヘイ君。パシフィックでは特進英会話クラスに通ってくれています。
英語学習についての話はもちろん、趣味や特技、将来の夢まで、たくさんのお話を聞かせてくれました。
前回記事「【学生インタビュー第2弾】福祉をもっと身近なものに。立教大学福祉学部、カナエさん」はコチラ!
——小さい頃から来てくれてるんですよね。当時のことを覚えていますか。
小学2年生の9月からここ(パシフィック)に来ました。いまだに家にテキストあるんですよ。持ってこればよかった。レッスンの終わりにシールを貼らせてくれたんです、表紙に。
——今日がんばったね、みたいな。
そうです。けっこういっぱい貼ってあって。
——それは楽しそうですね。
楽しかったです。
——それからここに通い続けてくださっていて、それ以外に塾とか予備校とかで英語を習ったりは?あ、それか学校での英語が先に始まる?
学校の英語は小5からですね。でも難しくはなかったので。小2からのアドバンデージもあったんで。塾は佐鳴予備校に小6、中1、中2と行ってたんですけど、そこで英語取ったのは中1と中2だけですね。
——中3の時は英語はここ以外ではやってなかった?
そうです、はい。高校入ってもここだけです。
——そうなんですね。分かりました。

話を聞いていくと、学校や英会話以外でも趣味を通じて英語に触れる時間を作っていて、理想的な英語学習に励んでいる様子が伺えました。
——日常で英語に触れる機会ってありますか。
YouTubeくらいですかね。
——ほう。何見るんですか。
イギリスの自動車専門チャンネルみたいなのがあるんですけど、車のことが好きなんでよく見てます。投稿主は英語でずっとしゃべってるんで、それを聞いてます。早すぎてわからないところは自動で生成される字幕をONにして、それを見ながら聞いている感じです。
——なんていうチャンネルですか?
carwowっていうチャンネルです。
——(YouTubeを開きながら)これか!見つけました。
英語版と日本版とあって、英語版は500万人登録してます。
——同じ動画があがるんですか?
全部じゃないんですど、ピックアップして日本人にウケるだろうなっていうのを訳して投稿してるんだと思います。
——ほう。
あとは日本人向けに投稿された動画のコメントを眺めたり。日本車だと、海外からどんな評価を受けてるのかなと思って見ることがあります。
——なるほど。英語を使ってる感じがとても良いですね。勉強っていうのももちろんあるんだと思うけど、興味があることを通して英語を使っている。
そうですね。勉強ではないですけど、ただ遊び半分で。
——遊び半分で英語を使えると、やっぱり楽しいですよね。
そうですね、わかると。あとはテニスの動画もよく見ます。ATPっていうテニスの試合を運営してる団体の公式チャンネルがあるんですけど。そこに試合のハイライト動画があがるんですよ。それは全部英語なんで。それを見て、テニスを見ながら英語を聞いて、英語のコメントを眺める、みたいにしてます。コメントは結構スラングがあって分からない単語も多いですけど、調べたりして、あっこういう意味なんだなとか。あの、”lol”ってあるじゃないですか。
——”Laughing out loud”ですね。
はい。そういうのの意味調べたりとか。あとは”xD”。顔文字みたいな感じですよね。顔を横にしたみたいな。あれとかYouTubeのコメントで知りました。
——横にして書くんですよね、英語の顔文字は。
あと海外の人ってよく泣き笑いの絵文字使う。そういうのが面白いなって。
——確かによく使うかも。日本発祥なんですよね、絵文字って。
あーそうなんですね。
——顔文字のことemoticonって言うんですけど、多分emotionとiconが合わさって。で、絵文字が日本から輸出された時にemojiとemoticonって発音が似てるから、emojiもそのまま英語になっちゃった、みたいな。
へー。
——まだまだ上を目指してるとは思いますが、英語ができて得したことってありますか。
英語があんまり得意じゃなかったら、YouTubeの動画は手が出なかったと思います。それから、自分から海外のニュースとかを一次ソースっていうか、海外の訳されてない記事で読みたいと思うこともなかったのかな。やっぱり日本より英語圏の方が情報量がちがう。
——リソースは確実に増えますよね。
はい。あとは学校の勉強であまり英語の心配をしなくていいというか。テスト勉強はするんですけど、英語だけは安定して点数がとれるので、そこは良かったかなと思います。
——素晴らしいです。実際に海外に行って英語を使うなどの経験は?
1回だけ、中3の研修旅行でシンガポールとマレーシアに行きました。そこで現地の人の家に3時間くらい滞在するっていうプログラムがあって英語も話しました。言ってることはだいたいわかるんですけど、自分から話すってなると結構、あんまり言葉が出なかったというか。
——なるほど。シンガポールとマレーシアか、良いなぁ。他に行きたい国はありますか。
行きたい国はいろいろあります。アメリカは1回くらいは行ってみたいです。
——アメリカで何しますか。
ニューヨークで、摩天楼を見たい。あとはヨーロッパですかね。スイスに行きたいです。山岳鉄道があるんですけど、氷河特急っていう。あれに乗ってみたいですね。
——良いですね!ところで、さっき中3で行ったときに言いたいことはなかなか言えなかったって言いましたが、最近はとても流暢にしゃべれていると思います。そういう伸びとかを、自身で感じることはありますか。
うーん、ポール先生と1対1でレッスンするようになってからは結構話すようになったかなと思います。

——なるほど。ここ1年とかの話ですね。
そうですね、はい。
——高1の時は基礎クラスでやっていましたが、2年生になっていきなり特進クラスに上げちゃったんですよね。
はい。
——ちょっとスパルタだったかなっていうのもあるんですけど、文法は学校の授業だけで問題がなさそうだなと思ったんです。もちろん抜けはあるかもしれないけど、自分で修正していけると思った。だからもっと難しい英語に身を置いちゃうみたいにした方が、キョウヘイ君は伸びると思って。
最初は結構きつかったんですけど、今はもう慣れてきたので。それがスタンダードになっちゃったから、今はなんとも思わなくなりました。全然知らないイディオムが出てくるので、まあそこは、学ぶことが増えたかなっていう感じ。
——良かった。学校的な英語ってここではやらないじゃないですか。それが逆に学校の方にも良い影響があったりとか、そういうことはありますか。
だいぶ聞き取れるようになりました。学校のALTの言ってることがほとんどわかるようになったんで、今は。周りの友達の中には今何を言ったのかって自分に聞いてくる子もいるので。そこで今こういうこと言ったんだよって教えてあげられる身になったというか。
——それは嬉しいです。
学校のATLは発音のくせが強いっていうか。カナダ人なんですけど、お母さんがレバノンの人かなんかで。多分ケベックとかモントリオールとかそっちの方の出身で、フランス語もペラペラの先生で。ちょっと早口で、聞き取りづらい。
——なるほど。それが聞き取れるって良いですね。世界に出たらアクセントのある英語がマジョリティなので、それが聞き取れるのは素晴らしいことです。ところで、(パシフィックの)他の塾との違いってなんだと思いますか。
学校のテストで点をとることに重きを置いてないところ。浅井先生の時から、学校卒業した後も使える英語、ま、英会話ですね。より実践的な英語を学べるというところが良いところだと思います。で、母もそういうところがあるからここを選んだって言ってました。
続いて、今年度からセンター試験に替わる形で導入された「大学入学共通テスト」のお話に。すべての問題が読解型になった事や、扱われる語彙やトピックスも増えたことで、世間でも話題になりました。
——共通テストのリーディングを解いてみたって言ってましたね。やってみてどうでしたか。
やー、多かったですね、分量が。大問全部が長文で、休む暇もなく解答したら次の長文がくるっていう構成だったので。ここで集中して読み続けることが求められてるのかなと。そこも鍛えないといけないなと思いました。
——集中力は確実に必要になりますね。小手先のテクニックじゃ解けないテストになっていました。fact(事実)とopinion(意見)を分類しろみたいな、国語的思考が求められる問題も多かった。文法出来てれば解けるみたいな問題は一切無かったし。難しくなったっていうのが世論な気がするけど、キョウヘイ君としてはどう思う?
難しくなったとは思うけど、何とも言えない。文法問題とかをやらなくてよくなったのは好印象です。
——そうですね。キョウヘイ君みたいに読解力がある人からしたら、読めば良いわけじゃないですか。だから集中力って最初に言ってくれたのは納得です。
答えが本文の中にあるので、それを読み取ればいいわけなんで。
最後に、将来の夢や趣味についても聞いてみました。
——英語を使って将来やりたいこととか、 英語学習のゴールみたいなのがあったら教えてほしいです。
自分の思った通りにスラスラとしゃべれるところまでいきたい。あとは日本にいるだけじゃ難しいかもしれないんですけど、英語で考えて英語で話す、そういうのができたらいいなとは思います。今、英語聞いて訳して、で日本語で考えをまとめてそれを訳してっていうプロセスになってることが多いので。それができるようになったら1本ゴールテープ切ったのかなって思います。でも、日本人からしたら日本語にゴールはないので、英語って言語だからあんまりゴールはないのかなって思います。
——確かに(スタッフ一同感心)。英語を使って何かしたいみたいなビジョンはありますか。
うーん。仕事で積極的に英語を使いたいかって言われると別にそうではないです。まぁ求められればやりますっていう感じです。あとは、海外旅行はしたいなって思います。行ってみたいところはありますけど、それよりまずは日本の観光地を征服してから。
——国内旅行、結構好きですよね。
あーそうです。最近は行けてないですけど。
——最近はちょっと行けないですもんね。じゃあ次は、趣味、特技、いきなりなんかパーソナルな(笑)。
趣味は、趣味はぁ、鉄道を使った旅行とか。あとはテニスも趣味ですね。部活でやってますけど趣味兼部活みたいな。あとは写真を撮るとかも。父親が多趣味なんで、その遺伝子を受け継いでなんかなんでもわりといろいろ手を出してる気がします。広く浅くですけど。
——ほんと多趣味。写真、ぜひ見たいですね。
これは12月に小國神社に行ったときの。

——すごいよ、すごい!これ、載せてもいいですか?
大丈夫です。あとは音楽も好きで、サカナクションの音楽を聴いています。
——なんか渋くない?高校生でサカナクション聴くって(笑)
渋いですか?友達に2人くらいいます、話が通じる友達が。
——サカナクションってだって、先生が高校生のときに聴いてる人がいたような感じ。
まぁ、でも、30代が多いかな?これもグッズなんですけど。(パーカー)
——ですよね。気づいてましたよ。
これ暗闇って書いてあるんです。今年の初めに「暗闇ライブ」っていうのをやる予定で、けど中止になっちゃって。でもグッズだけ売ってくれるって言って。

——へー。生地とかもよさそうですね。
グッズはすごいこだわって作ってる。これもメーカーには12,000円じゃないとダメだって言われたらしくって。ちょうどお年玉で臨時収入があったんでそれで買いました。「暗闇ライブ」っていう、会場を真っ暗にして何にも見えないところで音楽だけ聞こえてくるっていう、そういうライブを幕張メッセでやろうとしてたらしいんですけど。それの実験みたいなのを一昨年の夏に愛知でやったんで、それには行きました。何にも見えなくて音だけ聞こえてくるのでスピーカーがここら辺(目の前)にある感覚で面白かったです。
——そしたら最後に、将来の夢を教えてください。
何かしらの形で鉄道に携わることです。5年位前まではずっと運転士って言ってきたんですけど、なんか、人工知能に取って代わられちゃうから。
——お、そんなとこまで考えてる。
はい。だから最近は鉄道の新しい技術を開発すること。それで工学部に進学したいと思っています。運輸会社に就職すると今回のような社会不況があったときに、なんか危ないなと思って。直接サービス業に就職するよりも、メーカーとか開発のほうで仕事をした方がより安定してるかなと最近思いました。コロナ禍で。
——しっかり考えてて素晴らしいです。
特にJRがどの会社もすごい減収で大変みたいなんで、最近考え直しました。JR東海なんて新幹線の収入が全体の9割くらいを占めているので、新幹線全然お客さんが乗らなくて赤字で。
——新幹線だけでそんなに売り上げてたんだ。知らなかったです。
JR東海はアメリカに新幹線を作ろうとしてて、テキサス新幹線って言うんですけど、技術を輸出しようとしてるんでそういうビジネスでは英語使いそうですね。あとリニアもあるんで、あれもどんどん輸出していきたいって思ってるはず。
——なるほど。良いお話を聞かせてくださり、ありがとうございました。
ありがとうございました。
取材日時:2021年1月26日
会場:英会話のパシフィック Play-2-learn Studio